■アウトライン シンクヴェトリルからウクサフリーグル・ロード(52号線)を北に向かい、避難小屋があるブルンナル(Brunnnar)で52号線は西に折れるように走っているが、ここから北に向かいフーサフェットルまで続く道路がカルディダルール(冷たい谷の意味)ハイランドで全長は40km。 シンクヴェトリルでのアルシング(国会)時代には、シンクヴェトリルと北の地方を結ぶ重要な幹線道路であった。オゥク楯状火山(標高1198m)とソゥリースヨークトル氷河(標高1350m)の間を走り、ソゥリースヨークトルとラングヨークとル氷河の舌氷河ゲイトランドスヨークトルの間にはソゥリースダールル渓谷が横たわる。この渓谷はサガ書の英雄「怪力のグレッティル」が巨人ソゥリルと一緒に過ごしていた場所として知られている。 ゲイトランドはゲイトランドスヨークトル氷河の西、ゲイトアゥ川の東そしてクヴィートアゥ河の両岸の北に位置し、10世紀から1600年まで人が住んでいたところで、廃墟化した農家の痕が2箇所で残っており、1988年には公式に保護地として指定された。 カルディダルールの中間部には岩が露出した長い尾根(稜線)ランギフリイグルが見られる。ここはカルディダルールの最高地点で標高は727m。ここからソゥリースヨークトル氷河へ繋がる側道がある。また、このすぐ北には荒涼とした岩だらけの粗粒玄武岩質の溶岩原スク―ラスケイズが広がっている。 このルートの北寄り(フーサフェットル近く)からはドーム型をした標高1675mの氷河エイリークスヨークトルの勇姿が見られる。 ■スポットガイド
★エイイルスアゥヴァンギ Egilsáfangi ブルンナルからカルディダールル・ハイランドロードに入って北に数キロ進んだところにある緑地帯で、ロードの左側なる。カルディダールル・ハイランドロードはホース・トレッキングでも有名なルートだがここは重要な休憩地点となっている。 ★ベイナケトリング Beinakerling F550の道路沿いにあるケルンでその意味はなぜか「骨だらけのしわくちゃ婆さん」。このタイプのケルンとしては最もよく知られているもののひとつだ。かつて、ここを通る旅人は何か意見や感じたことを詩にするか、詩歌で歓迎文を書き、それを羊か牛の脚の骨に置いて、次ぎにやって来る旅人のためにベイナケトリングに置いていった。 ★ファントゥフェットル Fanntófell オゥク氷河の直ぐ南にある凝灰岩質の円錐形の山。巨人が住んでいた山との伝承が残っている。 標高1198mの玄武岩質の楯状火山。幅が広くて平らなのが特徴。かつては広範囲に氷河で覆われていたが、現在では氷河はほとんどなくなっていて、夏に頂上付近にほんのちょっぴり見られるだけ。 ★ソゥリスヨークトル氷河 Þórisjökull ラングヨークトルの西に続く小氷河。その最高地点は1350mで、33㎢の氷河は凝灰岩の山を覆っている。かつてはラングヨークトル氷河の一部であったが、グレッティルのサガで知られるソゥリスダールル渓谷によって分断されている。 ★プレスタフニュークル Prestahnjúkur ラングヨークトルとソゥリスヨークトルの両氷河に挟まれて聳える、パーライトが豊かな流紋岩質の山。 ★ランギフリイグルLangihryggur カルディラダールル渓谷の中間部にある長く、岩だらけの稜線。カルディラダールル・ハイランドロードの最高地点で海抜は727m。ソゥリスヨークトル氷河やプレスタフニュークルに通じる脇道がある。 ★スクーラスケイズ Skúlaskeið にカルディラダールル・ハイランドロードの旧道が走っていたところで、ランギフリイッグルの北西にあるでこぼこで岩だらけの一帯。ために、かつては馬で通行するにはかなり困難なところであった。 ★ゲイトランドヨークトル Geitlandsjökull ラングヨークトル氷河の最も西に位置する舌氷河で、その標高は1400m。
|
Revised:05/12/19