ツーリスト・スポット徹底ガイド

 

ドゥマダールル・ハイランドロード

  LANDMANNALEIÐ (F225)

 

1)スプレンギサンドウル山岳路(F26) 2)北フィヤットラバク内陸路(F208) ドゥマダ−ルル・ハイランドロード(F225) 4)南フィヤットラバク内陸路(F210) 5)キョルール(キャルヴェグール、F35) 

6)カルディラダールル(F550) 7)オスキュレイズ内陸路(F88) 8)ウクサフリーグル・ロード(55) 


アウトライン
madalur Route(F225) ドゥマダルール・ハイランドロード

ドゥマダ−ルル・ハイランドロードは昔のランドマンナレイズ・ルートの最も西の部分。ソルヴァフロイン溶岩地帯(Sölvahraun)のショゥルスアゥ河の東に始まり、フロスタスタザヴァトン湖(Frostaðavatn)まで続く。途中、ヘックラ火山を直ぐ右手に望めるソイザフェットル(Sauðafell)とヴァラフェットル(Valafell)のふたつの山の間を通って、1878年のヘックラの噴火でできた溶岩原クロゥフニンガル(Klófningar)を抜ける。そこから、南に向かう脇道があって、これに入ればスキョゥルクヴィアフロイン溶岩原とヘックラ火山の北の麓に至る。溶岩原クロゥフニンガルを過ぎると直ぐに左に走る古い山道があり、珍しい亀裂火口ヴァラギャゥ(Valagjá)に至り、更に進めばヘトリスクヴィースル川が砂原に消え入る地域を横断する。

ドゥマダ−ルル・ハイランドロードを更に少し東に行くと、ルートは1913年のヘックラ火山の噴火で誕生した溶岩原ランバフィタルフロインLambafitarhraunの最南の舌部を横切り、クロゥカギリャブルーニル丘陵とソイズレイスゥル山に沿って走っている。

ロイズフォッサクヴィースル川でドゥマダ−ルル・ハイランドロードはふたつに分岐する。右に入れば旧道で、左の道に入ればランドマンナへトリル洞窟Landmannahellirに延びる。二つに分岐した道はこの先で再び合流しドゥマダ−ルル・ハイランドロードとして、渓谷ドゥマダルールに至る。この山岳路はドゥマダルスヴァトン湖の南を通ってドゥマダルール渓谷を抜け、ドゥマダルール溶岩原を横切って更に進みフロスタスタダヴァトン湖へ。フロスタスタダヴァトンの北に沿って進み突き当たりがランドマンナロイガルに通じるF208北フィヤットラバク・ロード。 ドゥマダ−ルル・ハイランドロードのドライブには4WD車が絶対で渡河ポイントも随所にある。

 

スポットガイド

ドゥマダールル Dómadalur

ドゥマダ−ルルは渓谷で、ランドマンナへトリル洞窟があるクリングラKringlaの真東に位置している。谷は小さな湖を封じ込めておりそのために水が流入する事は無く、夏には湖のサイズはかなり小さくなる。春から夏の始め頃にかけては、谷底はほとんど水浸しになる。しかし、水が引いた後は草花で緑色が広がる。ドゥマダ−ルルは法律の谷を意味するが、ふたつの家族間に生じた実父確定を巡る法廷がここで開かれた事に由来している。谷の真東には黒曜石の溶岩原ドゥマダルスフロインDómadalshraunがある。フロスタスタザヴァトン湖Frostastaðavatnやランドマンナロイガルに向かうルート上に当る。

★クリングラ Kringla

丸い円を意味するクリングラは海抜590mにある平地でかつては湖底であったところ。ドゥマダ−ルル・ハイランドロードが途中でふたつに分岐し、再び合流するが、この平地はこのふたつの道がつくる楕円状の地域にある。植物が植わり、1000m級のほとんどが不毛の山々に囲まれている。

ランドマンナへトリル洞窟 Landmannahellir 

ランドマンナへトリルはロズムンドゥル山の南に小高く聳えるヘトリスフィヤットル山の麓、ロズムンダルヴァトン湖の西にある洞窟。奥行き14m、幅8m、高さは4mでかつては格好の避難所となっていた。毎年9月の終わりに農夫が放牧していた羊を集める囲いもここに作られて農夫たちの宿泊施設としても利用されていた。今日ではハット(まだ比較的新しい)が建てられ、湖でのアングラー、ハイカーそしてホーストレッカーに利用されている。透視能力者によればこの洞窟附近には幽霊がうろついていると云う。

ドゥマダールスヴァトン湖 Dómadalsvatn 

ドゥマダ−ルル・ハイランドロード沿いにある小さな湖で小さい谷間にある。雪解け時の春には湖の水量は溢れんばかりになる。湖の南の一帯は水深が浅く、ブラウントラウトのフィッシングが楽しめるが3〜4sの獲物が期待できる。

フロスタスタザヴァトン湖 Frostastaðavatn

海抜572mの高地にある溶岩に囲まれたユニークな湖。その面積は2.6㎢。フロスタスタザヴァトン湖にはかなりの数の丘陵があり、その幾つかはカラフルで黄色や茶褐色をしている。また、湖の南西コーナー部分には黒色の溶岩が広がっている。湖は北極イワナのフィッシング・サイトとして広く知られている。土地の人々の言い伝えに寄れば、かつて湖近くにファーム・フロスタスタジルがあった。こに住んでいた人々はヒレがあべこべについているイワナを食べた。この異常さに気づいていなかったために、魚が有毒であることが分かっていなかった。結果的には全員が死亡することになった。しかし、このファームの廃墟や痕跡は未だ見つけられていない。

ロズムンドゥルヴァトン  Löðmundurvatn

面積が僅か0.75㎢の小さな湖。湖の水はヘトリスクヴィースル川(Helliskvísl)に排出されるがこの川はより西よりの地点で透水性のある溶岩原に入って砂原に消え入る。川の長さは短い。湖の北岸にはこの地域の最高峰、ロズムンドゥル山(Löðmundur)が聳える。標高1074mの際立って印象的な山。

ヘトリスクヴィースル Helliskvísl

平地クリングラを流れる川で、冷たい湧き水と周囲の山々の雪渓からの雪解け水が源水。川が排出する範囲はおよそ90平方kmだが水量は常に変化するのが特徴。1913年に発生したランバフットルの噴火によって誕生した新しい溶岩原が川の流れを堰き止めた結果、ひとつの湖ができた。けれども、川が再び溶岩原周辺に流れ出し始めると間もなく湖はその姿を消した。数十年もの間、透水性の強い溶岩は水を飲み込み続けた結果、20世紀の終わりごろには溶岩原越えにトゥングナアゥ川に注ぐ新たなコースを誕生させた。その後、それはショゥルスアゥ河にコース変更している。

ソイズレイスヴァトン  Sauðleysuvatn

ソイズレイスヴァトン湖は四方に4つの不毛な山の間にあり、その位置する海抜は581m。湖の西に少し向かうとハットがあるランドマンナへトリル洞窟だ。ドゥマダ−ルル・ハイランドロードからは山の陰になるので湖は見られない。


Revised:05/12/19