内 陸 ハ イ ラ ン ド 地 帯 INTERIOR HIGHLANDS |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ルート別見どころの詳細へ 1)スプレンギサンドウル山岳路(F26) 2)北フィヤットラバク内陸路(F208) 3)ドゥマダ−ルル・ハイランドロード(F225) 4)南フィヤットラバク内陸路(F210) 5)キョルール(キャルヴェグール、F35) 6)カルディラダールル(F550) 7)オスキュレイズ内陸路(F88) 8)ウクサフリーグル・ロード(55) | |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
人間の居住を一切赦すことのないアイスランド内陸部ハイランド地帯への旅行は、決して忘れることのない経験になるだろう。氷河と、樹木のまったくない山々を背景に、荒涼とした砂漠と緑の草地、そして広大な溶岩大地が織りなすコントラストが地の果てまで続く。無機的な世界に滝や露天の温泉が砂漠の中のオアシスのようにアクセントを添えている。 しかし、この壮大な自然は多くの危険をも含んでいる。ガイドを伴わないこのエリアへの旅行には、事前の十分な情報収集と準備が要求される。極一部の地帯を除いて、内陸部の山道は橋のない川がほとんどで、ごつごつした砂礫地帯が多く、一般の乗用車や平地用のバスでも入り込むことはできない。44インチ(約145cm)もの大きな車輪を装備した4WDのスーパージープやマウンテンバスのみが進入を許されるのだ。ガイド無しで内陸部をドライブするときには故障などの万一の場合に備えて2台以上で一緒にドライブした方が安全。道路公社(Public Roads Administration 電話 563-1500)で最新の路面情報を提供しているので、事前に確認することが大事(携帯電話も必携)。 また、こうした山道は夏季に入る前は一面雪で覆われており、このため道路公社による通行解禁日がある。各年の状況により異なり、解禁日は6月末〜7月中旬になる。 地理的に北極圏に近いアイスランドでは、植物の成長期間は極めて短く植生は非常に繊細である。ほんの僅かなダメージでも、その一帯の植物群をすべて破壊してしまう。また、土壌表面の安定も悪いため、風による浸食だけで半永久的に破壊されるほどだ。従って、苔やその他の植物を摘む行為は一切禁じられている。草やその他の植物の上で、キャンプ用ガスコンロの使用や食器類を直接置くことも厳禁。土壌の上でのたき火も堅く禁じられている。 ■特 徴 通常、海抜300m以上の地帯をハイランドと称するが、内陸部は完全に人の居住を許さない山岳地帯と高原台地で、 その平均の高さは海抜500m。そのほとんどが溶岩、氷河、湖と砂漠に覆われていて、環境は厳しく、まったくの荒野の無人地帯だと言うことをしっかりと認識する必要がある。飲料水は山小屋またはキャンプ場で入手できるが、水と食料は多めに持参した方がよい。氷河から流れ出た河の水は、泥や砂を含んでおり飲料には適さない。 内陸部での天候は目まぐるしく変化する。町や村がある平地では晴天でも内陸高地帯も同様の天候とは限らない。天候のチェックは必ずしてほしい。 内陸部ハイランドには南部から北部へ突き抜ける縦断コースとしてロング・ルートが2本ある。ひとつはラングヨークトルとホフツヨークトルの間を走るキョルールで山岳路の距離は約190km。もうひとつは、ヘトラ近郊の26号線から入り、ホフスヨークトルとヴァトナヨークトルの間を走るF26のスプレンギサンドゥル。山岳道は約200Kmだが渡河地点が数多くある。その他、ヴァイキング時代の山岳路カルディラルールそして南アイスランドのフィヤットラバクが代表的な内陸路となる。 この代表的なハイランド・ロードを中心に以下幾つかのハイランド・ロードを紹介する。
■山道解禁日(
2004年〜2008年)
|
Revised:10/03/16