●東アイスランド
東部アイスランドはヴァトナヨークトル国立公園のスカフタフェットル地区の一部と変化に富むフィヨルドの東沿岸部そしてトナカイが住むハイランド、氷河から流れ出る大河、ヴァトナヨークトル氷河に繋がる広大な内陸部に分けることができる。
東部沿岸はフィヨルドとほぼ1千万年前に火山活動を終えた山岳地帯で、海岸まで届くアルプス型の山岳地帯の勇壮な光景で東部フィヨルドとも呼ばれる。南部はアイスランドの最高峰クヴェンナダールスフヌークル山(標高2,119m)がそびえ、氷河湖や砂原もある荒野地帯となっている。
ヴァトナヨークトル氷河 Vatnajökull
アイスランドの南東にあるヴァトナヨークトル氷河は、ヨーロッパ最大のもので、全面積8300平方キロメートル、国土の8%を占める。ヨーロッパ中の全部の氷河を合わせた面積より広大で、氷河の厚さも最深部では1,000mに達する(平均は400m)。その中心部の海抜は1300m〜1700m。氷河底は現在でも活発な火山地帯で、特に、1986年と1988年に大噴火し、世界的に有名になったグリームスヴォトン火山 はその代表格。ヴァトナヨークトル氷河下には七つの火山中心帯があり、近年最も活発な活動を展開している。
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ヨークルスアゥルロゥン氷河湖 Jökulsárlón
ヴァトナヨークトル氷河の南ブレイズルメルクールサンドゥル砂原には氷河を源流とする川ヨークルスアゥが流れている。長さはたった1500mと短い。この川の水は氷河湖ヨークルスアゥルロゥンに流れ込んでいるが、この湖にはヴァトナヨークトルを構成するブレイザメルクヴァトナヨークトル氷河の先端部が崩れ落ち、氷山や流氷となって浮かんでいる。氷河湖の深さは約100m。氷河が時折崩れ落ちる瞬間に出会えることもあり、様相はまさに壮観。夏期にはボートに乗って氷河湖を巡ることができる。
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ホプン Höfn
ホルトナフィヨルズゥル(礁湖)とスカルズスフィヨルズゥル(フィヨルド)の間に突き出ている人口1600人余りの町で、隣接する村々とコミュニティ、ホルトナフィヨルズゥルを形成している。東南アイスランドの商業の中心地で、漁業や海産物の加工業が盛ん。ヴァトナヨークトル氷河探訪など東アイスランド観光の基地でもあり、レイキャヴィークからは空路で約1時間。更に通年、沿岸部のリング・ロードを通って車で8〜9時間で行ける。
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エイイルススタジル Egilsstaoir
東アイスランドの肥沃な内陸部にある人口およそ2200人の町。50年程前までは小さな地方病院の廻りに小さな集落が存在していただけだったが、近年急速に発展し、今では東アイスランドの中心となっている。町にはモダンなホテルや大きなショッピング・センター等があり、東部第一の町にふさわしい賑わいを見せている。エイイルスタジルから南25kmにはアイスランドで最大規模の植林地帯(面積は約1850ヘクタール)ハトルオルムススタザルスコゥグル森林公園がある。
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