アイスランドの河川 |
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アイスランドには無数の川があり、降雨量が多いことと氷河から溶ける豊富な水の影響で水量は比較的多い。しかし、急流のために可航川はない。河川の多くは氷河から発し、そのため砂れきや岩屑を大量に含んでおり、濁った黄土色を呈している。最長の河川は、南部を流れるショゥルスアゥ河で230km、次が北東部のヨークルスアゥ・アゥ・フィヨットルムで全長206km。その他の大きな河川は、南部のクヴィートアゥとオールフスアゥ、北部のスキャゥルファンダフリョト、さらに東部のラガールフリョト、ヨークルスアゥおよびアゥ・ブルーと言ったところがあげられる。 アイスランドの河川は大きく、氷河から発する川と普通の清水の川の2つのパターンに分けられる。氷河川は、常に流路を変え、氷河の下に横たわる(氷河から流氷によって流された)土砂平原を移動する連結状になった無数の支流となって扇形に展開する。このことの顕著な例がヴァトナヨークトル氷河から南に流れる川に見られる。これらの氷河川はその近辺の橋梁や道路を定期的に洗い流してしまった結果、環状道路の完成に大きな障害となった。氷河川の最大の流出は夏季の7月と8月となる。 一方、清水の河川には2種類あって、一つは古い玄武岩質の地帯から流れ出るもので、春の終り頃に最大の流出量となり、恵みをもたらすことになる。後氷河期の溶岩に覆われた地帯から流れ出るもう一つのタイプの場合には、一般的に流出量も少なく、水力発電所に適している。 以下、代表的な河川をご紹介する。
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Revised:03/01/09